完全にノンフィクションというバンドのこと
完全にノンフィクションというバンドを知ったのはいつだろうか。 あれは前の前に住んでいた家のことだから、多分2009年とか2010年辺りのことだったと思う。 家のパソコンで、Myspaceを開いていた。(Myspaceはもはや死語かもしれない。バンド版Facebookとでもいうのかな) そこで僕は、偶然に出会った完全にノンフィクションを聴き漁っていた。と思う。多分、うん。 なんだか暑かった日のような気がするし、僕も学生だったから、夏休みだった気がする。別所さんのお面がやたらと記憶に残っている気がしないでもない。はっきり言っちゃうと、そんなには覚えてはいない。 でも、なんだか当時の僕の印象としては、彼らはすごくギラついていて、イケイケで、狙いすましてて、なんだか怖くて、当時のEmu sickSなんて相手にもしてくれないくらい「闘ってる人達」なんだなと思っていたし、事実そうだったと思う。 「こんな学生の延長バンドの僕らなんて、それなりに頑張ってたとしても視界にも入らないだろうな」 こんな感じだった。 そして2016年。懲りずにまだ僕らはEmu sickSを続けていた。そして完全にノンフィクションと対バンすることになった。 なんだか当時「怖い」「ギラついている」と勝手に思っていた人達の前でライブをするのは、変な感じだった。 良いも悪いも、酸いも甘いも経験してハーゴンやゾーマくらいなら素手でボコボコにできるくらい経験値を積んだ人達に見られるのは恐れ多かった。 でもなんだか気が付いたら仲良くなっていた。 ともあれ僕らは人見知りが大の特技だから、きっと向こうから色々事前に調べておいてくれて、話しやすいように話しやすいように仕向けてくれてたんだと思う。多謝。 そしてその年の夏の日、完ノンとEmuのメンバー数人で飲みにいった。僕らも結成して伊達に年月だけは経っていたものだから、完ノンと色んな話をするうちに、共通性というか、「あぁ、この人達は今まで僕達と出会わなかっただけで、同じような登場人物と、同じような舞台で、同じようにもがいてきたんだな」って思った。「バイオハザード2のレオン編とクレア編みたいだな」とも思った。 完ノンの別所さんは「Emu sickSは腹違いの兄弟だと思ってるからな」としきりに言っていた。僕は「ちょっとそれは身に余りすぎる」って思っていた。 そんなこんなで、今日ウエノさんのブログを見るまで、僕らが完全にノンフィクションにどんな影響を与えてきたのかということはつゆ知らず(影響を与えてきたというにはおこがましいけれど)、ビートを刻み続けていたのである。
ウエノさんのブログ ともあれ完全にノンフィクション結成10周年おめでとう。なんか分かんないけどバンドって、続けることって素敵だなって思ったし、これからも続けてほしいな、僕らも続けたいなって思ったよ。 完全にノンフィクションが結成してから今日までの間に、僕は人間からアザラシになっちゃったけど、7/15の10周年記念ライブは精一杯祝おうと思う(^ω^っ)З