触知可能
- 16ビートはやお
- 2018年4月8日
- 読了時間: 2分
6年前にPALPABLEという音源を出した。

久しぶりに聞き返してみて、随分今は変わったなぁと思っている。
でも当時の尖り方とか、考え方とか、色々詰まった良い音源だなぁとも思っている。
PALPABLEを録った時のエンジニアさん、今は全然会えないんだけど、どう生きているのだろう。風が吹いて空を舞う木綿みたいな人だから、飄々と相変わらず自然体で挑戦し続けているのだと思う。
6年前も今も、ライブハウスに行けば友だちに会える。むしろ友だちが多くなった。
けれど、会えなくなった人も沢山いる。ライブハウスはそういう場所だと思う。
あの時熱心に僕達のライブを観てくれたお客さんも、よく対バンしたバンドも、今は全く会わないことなんていうのももちろんある。
それは僕達の魅力や努力が足りないということでもあるんだけど、翻って今、よく来てくれるお客さんも、対バンしているバンドも漏らさず「Emu sickSが好きだ!」って言ってもらえ続けるように頑張らないと、と頻繁に考えている。
なによりお客さんも対バンのバンドも僕は本当に好きだ。時間も労力も割いて、僕達のライブを観てくれて、ライブ終わった後の短い時間じゃどうしても足りないくらい好きだ。ライブハウスにいるすべての人が、ライブハウスという文化を創っている。その分勝手に離れんといてくれ、勝手に解散しないでくれって思う気持ちも強くなってくる。
今ライブハウスでみないあの人、あれから就職うまくいったのかな、結婚したのかな、親とうまくいってないままなのかな、なんて考えて寂しくなったりもする。本当わずかでも、その人の人生に食い込んでしまっているがゆえに、尻切れトンボになるのは寂しいし、そうならないように良いライブをし続けたいと思う。
そういう気持ちの現われというか、必然というか分からないけれど、一度そういう区切りというか、確認というか、そういう気持ちを表現したくって、6月24日にワンマンをする。

だからこそ、久しぶりの人にも来てほしいし、初めての人にも来てほしいし、よく来てくれる人は抱きしめたいし、よく対バンするバンドの皆にも観てほしいし、その分僕らは良いライブをする。それは絶対。そんなことを毎日考えている。
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