10年続くということ。
- 16ビートはやお
- 2018年6月11日
- 読了時間: 2分
10年続くということ。
Emu sickSというバンドを10年続けている。
これはすごいことなんだろうか。僕にはわからない。
でも、毎週のように10年メンバーと会っていると考えるとすごいのかもしれない。
ことさら自分たちから「すごいよ!」っていう気はさらさらないけれど。
高校生3年生の頃、まだEmu sickSを組む前、大学受験を控えていた僕の唯一の楽しみはラジオを聞きながら勉強することだった。
ラジオではDOPING PANDAが番組を持っていたり、POLYSICSが流れてたりした。
彼らはその時ちょうど「結成10周年」だと言っていた。
記憶はあってないかもしれないけれど、なんとなくそんなことを言っていた気がする。
その後無事に大学に入学し、2008年秋にEmu sickSを結成する。
はっきり言ってしまうとその時は「何の信念もなく学生が組んだバンド」だと思う。
ぼんやりと「有名になりたい」って考えていたかも。
あれから10年、「何の信念もなく学生が組んだバンド」はまだ続いている。
DOPING PANDAやPOLYSICSほど売れるわけでもなく、だけれどもいい加減にやっているわけでもなく、
限りなく本気で真剣に、バンドを転がりながら続けている。
「何の信念もなく学生が組んだバンド」は、今はしっかりとは言えないかもしれないけれど、信念を持ってバンドをできていると思う。
それは、僕らが強く自覚して「やるぞ!!」と息巻いたわけではなく、限りなく関西の「ライブハウス」という文化に、
その文化に取り巻く人々、ライブハウスで働く人、対バンの人、音楽が好きなお客さん達のおかげで、10年かけて徐々に培われたものだ。
怒られたりもしたし、ぞんざいに扱われたりもしたし、一方で好きになってくれたり、
声をかけてくれたり、そういう有象無象の感情がライブハウスでは蠢いている。
新しい人がくれば、もう会えない人もいるし、無くなったライブハウスもあれば、いまはもうめっきり行かなくなってしまったライブハウスもある(これは僕が悪いのかもしれないけれど)。
そんななかで、一つ確かなことがある。Emu sickSの音楽、ライブを好きと言ってくれる人がいるということ。
ライブで感情を一緒にしてくれて泣いてくれる人がいたりするということ。こんな大事な人達を、僕は裏切れない。
その分、ライブハウスは人の出入りがあって当然だし、自由であって然るべきところだと思うから、信じてもらい続けるように頑張らなきゃいけないなと強く思う。ワンマンは、その節目でもあるけれど、恩返しの意味もあるのかもしれない。だから、体調には無理しないで、来てくれると嬉しい。

6月24日、本当はみんなの家に行くべきなのかもしれないけれど、南堀江knaveで待ってるよ。
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